株取引のリスクとメリット
資産運用の基礎知識 Vol.10
投資の定番と言えば株取引です。「株で大成功した」という体験談を聞くこともあれば、「多額の損害を被ってしまった」という体験談も耳にします。
株取引のメリットは短期間の売買によって得られる利益、中長期間の保有で得られる配当金の他、企業からの株主優待などがあります。
一方で保有している株が大暴落してしまうといったリスクがあります。
ここでは、株式投資のメリットとリスクについてご紹介します。
株は短期・中長期のどちらでも運用可能
株は換金性が高いことがメリットの一つで、毎日変化する相場の流れを読み、短期間の売買でも大きな利益を上げることができます。
もちろん中・長期的に保有して利益を上げるという事もできますので、目的に応じて様々なスタイルで運用できるという点もメリットと言えます。
ただ、株価の変動は速く、購入した株があっという間に値下がりしてしまう事も十分に考えられます。
価格が下がってしまった株を、すぐに手放して浅い傷で済む事もあれば、そのまま保有していた結果再び元の価格まで戻るという事もありますし、手放すタイミングを逃して大きな損失が出てしまうケースもあります。
このように株の運用は、売買を行うタイミングなどが大きなポイントとなるため、様々な知識を学ぶ事はもちろん、最新の情報を収集する事が必要です。
長期保有する事で株主優待や配当金を受け取れる
株は中・長期的に保有する事で、株を所有している企業の「株主優待」が受けられます。
ホテルを経営している企業であればホテルの宿泊割引券をもらえたり、食品を販売しているメーカーであれば、その企業の製品をセットでもらえたりと、株主優待も企業ごとに様々です。
株主優待でもらえる製品は、保有している株数によって数やグレードが異なる事もあり、保有している株数が多いほどより手厚い優待が受けられる場合がほとんどです。
また、株を保有している事で、その企業の決算で利益が出た場合に利益の一部を株主に還元する「配当金」を受け取る事もできます。(中には配当金を半期で出してくれる企業もあります。)
保有している株数が多いほど受け取る事ができる配当金も増えます。
仮に、これから大きな利益を上げる事ができるであろうと予測した企業の株を保有していた場合、予測通り株価が上昇する事によって得られる差益だけでなく、配当金でも利益を上げる事ができます。
逆に、株を保有している企業の業績が悪化してしまった場合には、配当金が支払われない「無配」になる事もあります。
また、経営方針として配当金を出さないという企業もあります。
株式を購入する時には、どんな株主優待があるのか、配当金はでるのかどうかといった点も確認しておきましょう。
株は「短期的に売買して利益をあげる」というデイトレードのイメージが強いのですが、最近では株主優待や配当金が受け取れるだけの株式を、中・長期的に保有して利益をあげようと考える方も増えています。
やり方次第ではリスクを抑えて運用する事も可能ですので、先物取引や投資信託といった、他の資産運用方法とも上手に組み合わせて運用しましょう。
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