投資にかかる手数料について
資産運用の基礎知識 Vol.13
株式・為替・投資信託・先物取引等の金融商品に投資する際には一定の手数料を必要とします。ただし、その手数料は業者や取引の仕方によって変わりますので、今一度手数料について見直してみてはいかがでしょうか。
為替の手数料のしくみ
FX(外国為替証拠金取引)でかかる手数料は大きく分けて2つあります。
1つは売買手数料、もう1つはスプレッドと呼ばれるものです。
売買手数料は、1単位の売買ごとにかかる手数料です。
例として、1単位(10,000通貨)に100円の手数料がかかるとします。
米ドルを50,000ドル購入する場合、5単位(50,000ドル)で500円の手数料がかかります。
1単位の通貨数は業者により異なります。
ただし、この売買手数料は現在では多くの業者が無料にしているようです。
もう一つのスプレッドが手数料のメインになります。
スプレッドとは買いレート(ASK)と売りレート(BID)の差額になります。
外貨取引を行う場合、外貨を購入するレートと売却するレートが両方表示されており、それぞれレートが異なります。この2つのレートの差額がスプレッドです。
例えば、米ドルの購入レートが102.55円で売却レートが102.50円の場合、この差額0.05円がスプレッドになります。
スプレッドが0.05円で米ドルを購入した場合、購入後0.06円以上円安になった時点で利益になります。
色々な諸費用が必要になる投資信託
投資信託は販売手数料・信託報酬・信託財産留保等の諸費用を必要とします。
販売手数料は会社によって様々です。
同じ投資信託を購入する場合も、販売する金融機関によって手数料が変わります。
また、信託報酬は投資信託の保有期間に応じて発生します。販売手数料と違い、保有している期間は常に発生し続ける費用です。
年率で表すことが多いですが、実際には日割りで自動的に引かれます。その他、解約時に信託財産留保額が必要な場合もあります。
投資信託は初心者の方でも安定した投資が行いやすい方法ですが、多くの手数料がかかり、これらが投資信託のデメリットの一つと言われていますので、運用時にはよく確認をしておきましょう。
商品先物取引の手数料について
商品先物取引は銘柄1単位(1枚と呼ぶ)ごとの売買につき手数料がかかることが一般的です。
例として手数料が片道500円となっている業者から金1枚を取引する場合、購入時に手数料500円、売却する際に500円、合計1,000円の手数料を取引業者に支払います。 金額は取引業者が自由に設定できるため、銘柄や取引数量によって手数料も異なり、各取引業者独自のサービスが行われていることが多くなっています。
少ない取引回数ではそこまで気にならない金額ですが、デイトレードなどで取引回数が多くなる場合は大きな金額になってきますので、手数料の価格、サービスをよく比較して取引業者を決めることが必要です。
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