日本経済新聞の読み方
資産運用の基礎知識 Vol.22
日本経済新聞は多くの投資家に購読されています。インターネットが発達した今もそれは変わりません。経済・金融にフォーカスしている同紙では、新しい情報や市況の動きが調べられます。
では、どのように日本経済新聞を読めば良いかを考えてみましょう。
毎日読むことに意味がある
一般紙が主に取り上げる事故や事件の記事は、基本的に一過性のものであり、それが起こったことを認識すれば大概はそれで事足ります。
一方、経済や金融には大きな流れがあります。景気は徐々に良くなり、加速度がつき、景気の頂点を迎えて、やがて停滞から後退時期がやってくる…というように循環しています。
そして、金融政策はそのサイクル(景気の状態)に合わせて打ち出されるものです。
投資をするのであれば、このような経済の循環を理解し、現在どの地点にあるかを意識し、金融政策によってどのようなことが起きるかを考えることが不可欠です。
日本経済新聞に出ている記事は、そういった経済のサイクルを意識しながら読むことが大切です。
それは、毎日読むことで、景気の循環や位置、金融当局が考えていることなどが徐々に分かってくるものです。
日本経済新聞は投資材料の宝庫
多くの投資家は、日本経済新聞に書かれているニュースを見て、それが投資の材料となるかどうかの参考としています。
例えば、大気汚染関連の記事が大きく載っていたとします。この記事から、マスクや繊維の企業が買われることなどを予測し、銘柄選びの参考にします。
新聞は基本的には事実を伝えるもので、その事実から何を連想し、投資の資金がどこに向かうかを予測する作業は一般投資家でもプロでも同じです。
「材料探し・連想ゲーム」の着眼点で記事を読みましょう。
長く無理なく付き合うために
日本経済新聞を毎日丹念に読むことは容易ではありません。新聞を隅から隅まで読もうとして、読むこと自体を断念してしまうこともあり得ます。
上記でも述べたように続けて読むことが大切です。そのため、挫折しないようメリハリをつけ、自分流にカスタマイズをして読むことをおすすめします。
それでは、おすすめの読み方の例を紹介します。
まず、最初のページから総合の政治・経済・金融までは、見出し、小見出しレベルまでを流し読みしましょう。流し読むなかで、気になる記事があれば、じっくり本文を読み進んでください。
次に、企業、中小・新興企業面となりますが、これもお好みで、投資したい業種や保有銘柄の同業など、投資に当たって興味のあるところをしっかり読みましょう。
そして、景気指標やマーケットなどのデータが記載される記事は、予め、自分はどの指標をチェックしていくかを決めてください。
それを毎日続けてチェックすることが大切です。
なお、その他の読み物は、各自のレベルや興味に合わせてお好みで読んでください。経済教室などは週末の時間のある時にゆっくり読むとよいでしょう。
堅いイメージのある日本経済新聞ですが、肩の力を抜いて読み続けてみてください。そのうち、自分に合った読み方、使い方が分かってくるはずです。
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