金利が変動する仕組み

資産運用の基礎知識 Vol.04

金利が変動する仕組み

資産運用で株や外国為替取引などを行っていると、さまざまな要因で取引価格が上昇、下降する状況に出会います。需要の高い銘柄や人気のある金融商品は価格が上がりますし、反対に今後の見通しが良くないものは価格が下がります。

金利の変動もこれと同じで需要と供給のバランスによって変動します。お金を借りたい人が多い(たくさんのお金が借りられている)時には金利は上がり、逆の場合には金利は下がります。

この二つのバランスに加え、景気の善し悪しや金融政策、為替相場など、いくつもの要因が関係しあい金利が決まるのです。

金利とは?

金利というのはお金を借りる時の利息のことで、借りる金額に対してパーセンテージ(利率)で表されます。銀行はお金を貸してその利息で利益を得ますので中央銀行である日本銀行の金利よりも少し高い金利で顧客に貸付をおこないます。そのため、我々が借りるための金利は中央銀行の金利と連動して変動します。

固定金利と変動金利、どちらにもメリットとデメリットがある

我々消費者は、お金を借りる期間などによって金利を選ぶことができます。それは、固定金利と変動金利に分けられます。固定金利は借りた時に決定された利率で利息を払い続けることを意味します。変動金利は文字通り金利が変動します。変動金利は一定期間ごとに利率が見直され、プライムレート(銀行が企業に対して融資する際に、一番優遇された金利のこと)に合わせて変更されます。つまり、金利が上がれば、(基本的には)払う利息が増えますし、逆に金利が下がれば払う利息は少なくて済みます。

このようにお金を借りる側にとって、固定金利、変動金利にはメリットとデメリットが考えられます。

10年国債などでの資産運用

国は投資家などからお金を借りる手段として国債を発行します。10年の長期国債は株券と同じような取引がおこなわれています。金利を比較し、より有利な利回りのものは高値で取引され、そうでないものは売られます。

金融政策や景気の動向は、住宅ローンや借り入れの利息に大きな影響をもたらします。投資をしない人には全く関係のないように思えるかもしれませんが、実は多くの人に関係が深いのです。

資産運用をおこなう予定のない人も「自分の資産を守り、有利にお金を貯える」ために、こうした知識も身につけておくとよいでしょう。

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