鞘取りについて

鞘取引の基礎知識

通常の投資手法では、商品取引に限らず、株式、FX取引などでも、投資対象銘柄の価格の上昇を予想した場合は「買い」、または、価格の下落を予想した場合は「売り」を狙うのが一般的です。
しかし「鞘(サヤ)取り」は、1つの銘柄の価格動向に一喜一憂するのではなく、相関性のある2つの銘柄間の「価格差」に着目し、価格差の縮小・拡大を狙った取引です。

鞘取引の基礎知識

以下の項目で鞘取りの組み合わせ、取引証拠金、D-stationでの鞘取り方法について、ご説明致します。

鞘取りの組み合わせ
相関関係のある商品間の取引証拠金
鞘取り機能

鞘取りの組合せ

商品先物市場では金、白金などの貴金属市場やガソリン、原油などのエネルギー市場といった同じジャンルの2つの銘柄で高い相関関係を示す銘柄の組合せが多くあります。

ガソリン・原油日足
ガソリン・灯油日足
白金・金日足

尚、弊社では「鞘取り市況情報」として、毎営業日の大引け時における比較的相関関係の高い銘柄の鞘チャートおよび価格差が一目で分かるページを作成いたしました。この機会に銘柄同士の価格差に注目してみてはいかがでしょうか。
鞘取り市況情報つきましては、以下のリンク先ページよりご確認ください。

鞘取りの組み合わせ代表例【ガソリン・原油日足】

鞘取りの組み合わせ代表例【ガソリン・原油日足】

ガソリンは原油から精製されるため、価格動向も原油と密接に関連しております。2つの銘柄の価格差は、縮んだり、拡がったりしておりますが、ほぼ同じ幅の価格差を保って動く傾向にあります。

鞘取りの組み合わせ代表例【ガソリン・灯油日足】

鞘取りの組み合わせ代表例【ガソリン・灯油日足】

ガソリンと灯油の価格差は一時的に拡大又は縮小することもありますが、ほぼ同じ価格差で推移する傾向があります。今後、灯油がガソリンに比べてより高くなっていくと予測すれば、灯油を買い、ガソリンを売ります。また、灯油がガソリンに比べてより安くなっていくと予測すれば、灯油を売り、ガソリンを買います。
上がり下がりしながらも、ガソリンと灯油の価格差が予測通りに拡大・縮小すれば、両方の銘柄を同時に決済して利益を確定します。

鞘取りの組み合わせ代表例【白金・金日足】

鞘取りの組み合わせ代表例【白金・金日足】

例えば、相関性のある白金と金の価格差が一時的に拡大し、今後は価格差が縮小していくと予測すれば、価格の高い方を売り、価格の安い方を買います。
価格が上下しながらも、白金と金の価格差が予測通り縮小すれば、両方の銘柄を同時に決済して利益を確定します。
尚、2011年8月9日におよそ18年ぶりに白金と金の価格で逆転現象が発生し、2013年4月までほぼ一貫して、金価格が白金価格を上回る現象が続いておりました。その後、2013年5月以降は、再び白金価格が金価格を上回る状態が続いておりましたが、2015年1月下旬より再び価格差が逆転しており、2020年8月5日には3,686円まで拡大しました。

鞘取りを行ない思惑とは逆に価格差が拡大或いは縮小した場合は、預託した元本欠損又は元本を上回る損失が生ずる恐れがありますので、充分にご注意ください。

相関関係のある商品間の取引証拠金

株式会社日本証券クリアリング機構(JSCC)が認めた相関関係のある異なる銘柄において「売り」と「買い」双方の建玉を行った場合、取引証拠金が割り引きとなります。この額を商品間スプレッド割引額といいます。
これにより、金と白金、ガソリンと灯油など、相関関係のある2つの銘柄の価格差を利用した投資手法である「鞘取り」の資金効率が向上致します。

鞘取りの組み合わせ代表例

  • 商品間スプレッド割引の組み合わせにつきましてはこちらをご参照ください。
  • 建玉後、別々に建玉を処分した場合、残った片方の建玉には、通常の証拠金が適用され、証拠金が不足となる事がございますのでご注意ください。鞘取りは同時建玉、同時決済が基本となります。

弊社の委託者証拠金では、商品間スプレッド割引額を適用しており、JSCCが認めた相関性のある異なる商品において、「売」、「買」双方の建玉を行った場合、組み合わせによっては2商品のプライス・スキャンレンジ(PSR)合計額と比較して、証拠金額が減額されるため、資金効率が格段に向上いたします。

鞘取り機能

トレードツール D-station Presto

トレードツール「 D-station Presto(以下、Presto)」では鞘取りに便利なサヤ相場表を、銘柄や価格比率、表示限月の設定も自由自在にカスタマイズできます。また、サヤ相場表をクリックすれば、同時に2組の注文が発注可能な「Double注文」を発注できます。

  • Double注文につきましては2組の注文を同時に発注いたしますが、約定については個々に行われます。

トレードツールPrestoの機能については、こちらよりご確認ください。

トレードツール D-station Presto

情報ツール DIAS Pro

高機能情報分析ツール「DIAS Pro」ではサヤ相場表のカスタマイズは勿論のこと、サヤチャートの表示もアイコンから簡単に組合せを指定して表示することが可能です。

情報ツールDIAS Proの機能については、こちらよりご確認ください。

情報ツール DIAS Pro

商品先物取引にかかる重要事項

2022年1月24日現在

商品先物取引の委託者証拠金とレバレッジにつきまして

商品先物取引は委託に際して委託者証拠金の預託が必要になります。最初に預託する委託者証拠金の額は商品により異なりますが、最低取引単位(1枚)当たり片建証拠金(プライス・スキャンレンジ)の額は最高393,000円(オプション取引は除く)です。但し、実際の取引金額は片建証拠金(プライス・スキャンレンジ)の額のおおよそ3倍から40倍程度(オプション取引は除く)という著しく大きな額になります。また、委託者証拠金は、その後の相場変動により追加の預託が必要になることがありますので注意が必要です。その額は、商品や相場の変動によって異なります。
※弊社ホームページ等に記載されている商品先物取引とは、商品関連市場デリバティブ取引及び商品デリバティブ取引を総称して表記しており、各取引毎に関係法令及び諸規則等に基づく運用及び管理を行っております。

商品先物取引のリスクにつきまして

商品先物取引は、商品先物市場の価格変動、為替相場や株式市場等が予測に反して推移した場合は、損失が生ずる可能性があり、価格変動の幅が小さくても総取引金額では大きな額の変動となる為、その変動の幅によっては損失が預託した証拠金を上回るおそれがあります。

商品先物取引のリスクについての詳細はこちら

商品先物取引の手数料につきまして

商品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品によって異なり、プレミアムオンライン取引においては最低取引単位(1枚)当たり片道最高1,980円(税込)セルフコースにおいては345円(税込)です。

商号等:北辰物産株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長 (金商)第3184号、商品先物取引業者経済産業省20161108商第10号、農林水産省指令28食産第3988号、加入協会:日本証券業協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人日本投資顧問業協会