株価が変動する仕組み

資産運用の基礎知識 Vol.03

株価が変動する仕組み

株価というのは企業が発行した証券を売り買いする時の価格のことで、一般的には儲かっている会社、景気の良い業種の株価は上がる傾向にあります。

しかし、株価が上がったからと言って、その証券を発行した企業が必ずしも儲かっているとは限りません。
また、社会情勢や市場自体の上昇・下降に連動することや噂(風評)などによっても、上昇・下降することもあり、実質を伴っているかどうかは一目でわかるものではありません。

投資顧問やアドバイザーに頼らず自己流で取引している個人投資家には判断が難しい場合があります。

株価の動く仕組みは需要と供給

株価の値動きは基本的に需要と供給量のバランスで左右されます。買いたい人と売りたい人が「この値段で買いたい(売りたい)」と価格を上げ下げすることで、株価が決定されます。
人気のある銘柄は株価が上昇し、人気のない銘柄は株価が下がり、買い手が付かないこともあります。

株は儲けが出る可能性もあれば、損失になる可能性もあり、状況によっては大きな損害を被る場合があります。充分な知識がないまま日経平均や東証株価指数が上がっているからと安易に便乗することは大変危険です。

周囲の状況(社会情勢や自然災害、風評)によっても株価は動く

株価は刻一刻と変わり続け、その変動は我々の予想を大きく超えることがしばしばあります。
日本株であっても国内外に関係なくさまざまな事象の影響を受けます。

主に社会情勢によって値動きが起こりますが、自然災害(地震や台風などの被害)などによって動く時もあります。例えば、大きな被害を受けた地域や国と関係のある業種や企業は不安感を持った投資家から売られてしまい、大きく値下がりする場合もあります。

また、株価はその企業への風評や新事業の展開などの情報にも大きく影響されるため、正確なニュースを素早くキャッチし、動向を予測することが必要です。

投資アドバイザーや投資顧問会社を利用する人も増えている

株価が値動きを繰り返すことで、投資家は利益を得たり、損失を被ります。
当然のことながら安く買って高く売ることが利益を得る基本的な方法ですが、値動きはさまざまな要因が複雑に絡み合っていますので、実際、利益を得ることは簡単なことではありません。

昨今、プロフェッショナルである投資アドバイザーや投資顧問会社を利用する個人投資家が増えています。情報の対価を支払う必要はありますが、大きな資産を運用するにあたっては、プロの投資アドバイザーや投資顧問業者などを利用することも1つの方法です。

プロの目から見たポートフォリオを作成し、目的に合った投資先選びや成長の期待できる銘柄をチョイスしてもらうことで資産全体の健全なバランスを保つことができます。

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