利回りなど投資の目標設定について
資産運用の基礎知識 Vol.18
何事にも計画が大切です。投資に関しても決して例外ではありません。投資によって資産を増やしたいと考えるなら、金額・利回り等の具体的な目標をあらかじめ設定しておくと良いでしょう。
状況に合わせた無理の無い目標設定を
まず、目標を設定する際は自分の現状と今後の見通しを参考に考えましょう。
具体的には目標利益額を決め、年齢、投資予定年数、投資予定金額をベースにして、現実的な利回りと予定達成期間を設定してみましょう。
目標利益を達成する期間がより短いことに越したことはありませんが、それは同時にリスクが大きくなることにつながります。
資産運用をギャンブルにしてはいけません。投資を行う前に無理のない目標をしっかりと設定し、それにあった商品と投資額を決めるとよいでしょう。
運用を続ければ、より利回りのよい商品や投資方法が目に止まることも多々出てくるでしょう。射幸心を抑えることは簡単ではありませんが、初めに設定した目標からぶれないことが重要です。
必要な利回りを把握する
色々な商品に対して手当たり次第に投資をしていては、損失を生む可能性も高くなります。リスクを減らすためには商品のリターン値を把握する必要があります。
ついついリターンが大きい商品に目がいってしまいますが、リターンが大きい商品はリスクも大きくなる傾向にあることを、しっかり認識しておきましょう。
利回りは複利計算で考える
利回りを考える時は複利計算で考えることが基本です。仮に10年間で資金を2倍にする目標を立てた場合、毎年8%ずつ増やせば10年間で2倍以上に増加します。
具体的には、1000万円を利率8%で運用した場合、9年間で1999万円に増加します。
20年の場合では、3.53%の利率で2倍に達します。資産運用に対するリスクを減らすには少しでも早く行動を始めることも大切です。
複利計算は、慣れていない方には難しい計算かもしれませんが、インターネット上には元金と利率、期間を入力すると運用満期時に元金がいくらになるか計算してくれるサイトもあります。
このようなサイトも上手に活用して目標とする利回りを計算してみましょう。
当初に設定した目標額の達成が難しい場合は、計画を練り直し、目標額の引き下げや、達成期間の延長を検討した方が良いでしょう。
当初の目標を達成するために、リスクが高い商品に手を出して、今まで積み上げた資産を減らしてしまうことも考えられます。
常に無理な投資は行わず、慎重な心構えが最大のリスクヘッジになります。
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