投資信託のリスクとメリット
資産運用の基礎知識 Vol.09
投資信託は、証券会社や銀行等にお金を預け入れることで、投資の専門家に運用を任せることが出来る資産運用方法です。
投資の専門家が株式投資や債券への投資、不動産への投資など、様々な手段を使い利益を上げ、その利益の一部を受け取ることができる運用方法です。
手軽にできることで人気の投資信託ですが、当然リスクも存在します。ここでは、投資信託のメリット、デメリット、およびリスクとその回避方法をご紹介します。
投資信託のメリット
資金が少なくても始められる
投資信託は1万円から始められますので、株式投資、FX、商品先物取引等に比べると、非常に低額で始められる資産運用だと言えます。
初めて資産運用をされる方にとって、手軽に始められるというのは大きなメリットになります。
常に市場を把握する必要がない
FXのデイトレーダーなど自分で運用を行う投資手法においては、「1日中パソコンに貼り付いて、値段の確認をしなければならない」といったようなことがありますが、投資信託は運用を投資運用会社に任せているため、自分が取引に直接関与しなくてよいという点で、他の運用方法に比べ時間的な余裕があります。
専門家に任せる安心感
株式投資や先物取引など、自ら取引を行うには相応の知識と経験が必要です。
投資信託では、投資の専門家が運用を行うため、知識や経験があまり豊富ではない方でも、ある程度安心して資産運用を行うことができます。
また、専門家が運用を行うため、知識不足や経験不足により大きな損失を抱えてしまうという事態を極力回避する事ができます。
投資信託のデメリットとリスク
手数料が高い
投資信託は、運用のプロに任せて“投資”を行うため、運用する人等に対して費用を払う必要が出てきます。
「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」などの費用がかかり、他の資産運用方法に比べるとその金額は割高です。
手数料の割合が高ければ高いほど、当然得られる利益も少なくなります。投資信託のデメリットは手数料が割高ということにあると言えるでしょう。
元本の保証がない
投資信託は投資運用会社のプロに任せるといっても元本の保証はありません。
投資信託を購入する場合は、このことを充分理解した上で、投資する必要があります。
資産運用はそれぞれがメリットと相応のデメリット、リスクを孕んでいます。安全なイメージのある投資信託も例外ではないということがお分かりいただけたかと思います。 年金問題や不況など、老後に不安を抱える方も多く、資産運用はこれから更に需要が拡大すると思われます。
投資信託に限らず、商品先物取引なども他の金融商品での運用も積極的に取り入れて、上手に資産を運用していく事が大切です。
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