はじめての白金先物取引

はじめての白金先物取引

高い希少性

白金は金より高価な宝飾品というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
確かに、白金の有史以来の生産量は、約5,300トンと非常に少なく、金の約18万トンに比べてもその30分の1以下しか生産されていないことから、金以上に希少性の高い貴金属と言え、歴史的にも金より高価だった時代が長く続いていました。

白金は宝飾需要の他、優れた触媒作用など化学的に安定しているという特性から、その利用は化学、電子産業、ガラス、石油精製、高温測定などの工業用、さらには医療、環境関連分野にまで及んでおり、需要用途は宝飾品より工業用の方が多く、21世紀の産業に欠かせない貴金属なのです。

それでも金価格を下回った

しかし、近年の白金価格は金より安価であり、特に2015年以降、金より安価な状況は顕著となりました。

白金の需要用途で最も多いのは、宝飾ではなく自動車用触媒です。
尚、2020年における需要比率は、宝飾品約24%、自動車触媒約30%、工業用約25%、投資約20%となっています。(2021年WPIC調べ)

過去を遡ると、世界的な自動車生産の拡大とともに白金を使用する触媒需要が拡大するなかで、希少性の高い白金は金より高価でした。自動車触媒に関しては、1990年代より白金は高価ゆえ、比較的安価なパラジウムを使用する触媒が開発され、ガソリン車はパラジウムへの代替えが進みましたが、白金触媒のディーゼル車は過半を占める欧州において排ガス規制が強化されたことから、2007年には触媒需要が過去最高まで増加しました。

2008年には、リーマンショックにより世界的景気低迷と自動車販売台数の減少を招きましたが、新興国の排ガス規制強化の動きで自動車触媒需要は回復基調でした。

ところが、欧州ではディーゼル車の通行制限など環境問題を強化するなかで、欧州大手自動車メーカーの排ガス不正問題等を受け、ディーゼル車離れによる触媒需要の減少に伴い、2015年以降下落基調が鮮明となり、他貴金属に比べても割安な値位置になってしまいました。

2019年より供給不足、2020年は供給不足と投資需要が過去最高

2015年以降、需要減少による需給の緩みを受け、金より安価な推移が恒常化し、更にその価格差は拡大傾向を強めてきました。

しかし、2019年から供給不足へと転換しました。
その背景には、最大需要用途である自動車触媒需要の回復ではなく、投資需要が大きく伸びたことが挙げられます。

投資需要とは、地金やコインもありますが、ETF(上場投資信託)保有残高の影響が大きくなってきています。
白金ETFは2007年に登場し、ロンドン証券取引所(2007年4月)、スイス証券取引所(同年5月)、ニューヨーク証券取引所(2010年1月)の他、イタリア、ドイツ、南アフリカ、日本の証券取引所にも上場されています。主な白金ETFとしては、英国のETF Securities、南アフリカのAbsa NewPlat ETF、スイスのZKBなどがあり、これら主要3本で全世界の白金ETF保有残高のおよそ80%を占めるとされています。

白金の投資需要は年によって増減してきましたが、白金需要の減少とともに価格低迷が長期化したため2018年の投資需要は僅か約2トン(需要比率は約0.9%)まで大きく落ち込みました。
しかし、2018年の約2トンから、2019年は約40トンまで急増したのです。

また、2020年も投資需要は依然として旺盛で過去最高の48トンを記録したため、供給不足も過去最高の約29トンと、2年連続の供給不足となりました。(2021年WPIC及び2020年JM調べ)

白金先物のチャート(つなぎ足)

NY白金のチャート(中心限月つなぎ足)

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投資需要が大きな価格変動要因に

白金の供給は、鉱山での生産とリサイクルの2つの供給源がありますが、過去5年間の総供給に占める鉱山生産は72%~77%であり、年間鉱山生産量の増減は僅か5%未満とほぼ横ばいです。これは、新規鉱山への投資が進んでおらず、供給は比較的制限されているためと考えられます。

一方、過去5年間の主な需要を見ると、自動車触媒は31%~43%の間で推移し、自動車以外の工業用は約24%、宝飾品は約28%を占めていますが、投資需要は0%~約20%を占めるため、白金需要の中で最も変動が大きいことが覗えます。

この様に、変動の大きい投資需要の動向(増減)が、価格変動に及ぼす影響を強めていると考えられます。

Point①世界的な脱炭素化へ向けて白金が果たす役割と需要

国際社会は、パリ協定の下で温室効果ガス排出量を実質的にゼロにする「脱炭素化」を目指しています。米国はトランプ前大統領が「パリ協定」から離脱しましたが、「クリーンエネルギー革命」を政策に掲げるバイデン現大統領は同協定へ正式に復帰したことにより、世界が「脱炭素化社会」実現に向けて本格的に足並みが揃った事となります。

この脱炭素化に重要な役割を果たすとされているのが「グリーン水素」であり、グリーン水素を生産する際に、イリジウムとともに触媒として燃料電池に使われるのが「プラチナ(白金)」なのです。

尚、現在、世界的に脱炭素化へ向けた投資が加速しているため、燃料電池として電気自動車に使用される白金の需要量はおそらく10年以内に年間約30トンに上ると推定されています。
更に、減少傾向にあった自動車触媒需要は、パラジウムからの代替えが急速に進んでおり、4年以内に年間約30トンの白金が必要になるとの見通しもあります。

この様に、脱炭素化へ向けて投資以外の需要も増加する可能性があるようです。

Point②他の貴金属と比べ安価であり、投資対象となり易い

Point①で示したように、大規模な需要成長を期待し、投資需要が増加する可能性が指摘されています。

これまで白金を投資対象として深く考えていなかった投資家が、白金需要の潜在的成長に魅力を感じて白金投資を検討すれば、金及びパラジウムに対する大幅な割安感を知ることとなり、その割安感も大きな魅力となって投資需要は成長すると考えられているようです。

  • 2022年2月28日時点の白金価格は、金に対しておおよそ2/3であり、パラジウムに対しては1/3以下となっています。

【白金相場の留意事項】
白金は供給源の偏在が著しいのと同様に、需要先の用途も特定分野の割合が大きいことから特定部門の動向によって大きく変動する傾向があることには注意も必要と思われます。

白金価格の変動要因

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