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サーキットブレーカー制度について
2025/10/30
平素より北辰物産並びに商品先物オンライントレード【D-station】をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
商品先物市場では、突発的なニュースなどにより大量の売買注文が殺到し、価格が急激に変動する場合がありますが、このような急変動は、市場の公正性や投資家の冷静な判断を損なうおそれがあります。
大阪取引所(OSE)および東京商品取引所(TOCOM)では、一定の範囲を超える価格変動が発生した際に、過度な値動きを抑制する観点から一時的に取引を停止する「サーキットブレーカー制度」を導入しています。
この制度により、市場の混乱を抑制し、市場の安定性を確保しています。
OSE・TOCOMにおけるサーキットブレーカー
OSEおよびTOCOMでは、サーキットブレーカー制度として、Static Circuit Breaker(SCB)とDynamic Circuit Breaker(DCB)の2種類を採用しており、それぞれ異なる仕組みで市場の過熱を抑える役割を担っています。
【SCB(サーキットブレーカー制度】
- 1営業日内の急激な値動きに対して発動。(ゴム、農産物市場は除く。)
- 前日の清算値段を基に、設定された制限値幅(※)の上限または下限の値段で売買注文が対当した時に発動。
- 10分間取引が中断。⇒制限値幅が拡大されて取引再開。
【DCB(即時約定可能幅】
- 短時間内の急激な値動きに対して発動。
- 各商品で定められた即時約定可能幅(※)を超える値段で売買注文が対当した時に発動。
- 30秒間取引が中断。⇒基準値段が変更されて取引再開。
SCBの発動例
SCB発動時の例
- 前営業日の清算値段は20,000円
- 制限値幅は初期値±5%、拡大時±10%
-
市場にある注文は下記の通り
売:21,001円(20枚)
売:21,000円(10枚)
売:20,999円(5枚)
※21,001円の売注文はSCB発動前時点では取引所には受け付けられていません
21,000円の買指値注文が30枚発注されました。
SCBが発動し、10分間取引が中断されます。
DCBの発動例
DCB発動時の例
- 直近の約定値段は20,050円
- DCB幅は上下40円
-
市場にある注文は下記の通り
買:20,055円(5枚)
買:20,020円(10枚)
買:20,000円(20枚)
20,000円の売指値注文が50枚発注されました。
DCBが発動し、30秒間取引が中断されます。
- 成行注文がDCB発動のきっかけとなった場合、その注文は失効となります。
弊社ツールでのSCB・DCB発動時の主な表示箇所
D-touch
D-station
Presto
DIAS(Pro)
各商品のSCBの制限値幅およびDCB幅についての詳細はこちら
SCBとDCBはいずれも、市場の混乱を防ぎ、健全な価格形成を支えるための安全装置です。取引参加者にとっても、市場が冷静さを取り戻すための「クールダウン」の仕組みとして機能しています。
【注意事項】
- SCB、DCB発動中は、注文を発注することはできますが、成立しません。
- お客様の成行注文がDCB発動のきっかけとなった場合、その注文は失効となります。
- DCB発動後に基準値段が変更された後、連続でDCBが発動することもある為、DCB発動中に成行注文を発注した場合、直前の約定値段から大きく乖離して注文が成立することもありますので、注意が必要です。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
引き続きご愛顧の程、何卒、よろしくお願いいたします。
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