LNG(プラッツJKM)先物取引
~ 2023年9月13日更新 ~
「LNG(液化天然ガス)」につきまして、2023年9月15日(金)16時30分より弊社における新規建玉の注文受付を当面の間停止させていただくこととなりました。詳細はこちらよりご確認ください。
2022年4月4日より、日本取引所グループ 東京商品取引所で新たな商品ラインアップとして「LNG(プラッツJKM)先物」が試験上場されます。
2021年にLNG(液化天然ガス)価格は世界的に高騰し、同年10月には前年比で10倍超となるなど、近年はその値動きに注目が集まっています。
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- LNG(プラッツJKM)先物の詳細についてはこちら(日本取引所グループHP)
LNGは原油、金、鉄鉱石に次ぐ市場規模を誇るコモディティです!
LNG(液化天然ガス)は、国際貿易において世界の上位5品目に入り、原油、金、鉄鉱石に次ぐ市場規模です。また、日本などの北東アジアは世界有数の消費地域で、輸入量は世界全体の大部分を占めています。
画像提供元:TOCOM(東京商品取引所)
LNGは脱炭素社会への移行に向けた橋渡し的存在
LNGとは、メタンを主成分とした天然ガスを-162℃に冷却した液体のことを指します。気体から液体にすることで体積がおよそ1/600程度まで圧縮できるため、輸送・保管時は液体の状態にしておき、燃料として使用する際には海水などで温めて気化させることで効率的に利用することができます。そのため、四方を海に囲まれていて産出地からパイプラインを引くことが困難な日本において重宝されており、1969年に導入されて以降輸入量が拡大していった結果、中国と並んで世界最大級の輸入規模となっています。天然ガスによる火力発電は、石油や石炭など他の化石燃料と比べて温室効果ガスや大気汚染物質の排出が少ないことに加え、多くの再生可能エネルギー発電の課題として挙げられる天候等にも左右されないことから、クリーンかつ現実的なエネルギー源として脱炭素社会への移行に向けた橋渡し的存在としても注目されています。
2021年には一時前年比約10倍に!LNGの価格変動要因を探る
冒頭でも触れたとおり、LNG市場は2021年に世界的に高騰しました。この背景としては、世界各国が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために行っていた行動制限などの規制が緩和された影響で、世界的に電力需要が増加したことが挙げられます。さらに、脱炭素社会への移行を進めている欧州で、各国が力を入れている風力発電が風不足により十分に機能しなかったことや、厳冬が続いたことで例年よりガス貯蔵量が減少していたこと、ロシアからの供給不足が懸念されたことなどが重なり、アジア地域のLNGスポット価格は2021年10月に前年比ではおよそ10倍となる1mmBtu当たり56ドル台まで上昇しました。
以上のことからもわかるように、LNGの価格変動要因としては「天候」や「地政学リスク」、「景気動向」、「海外市場の動向」など多岐に渡ります。取引をするにあたっては、様々な変動要因の中から今何が注目されていて、どう変化しているのかを把握することが重要と考えられます。
画像提供元:TOCOM(東京商品取引所)
LNG(プラッツJKM)先物の参考価格はこちら(日本取引所グループHP)
『プラッツJKM』とは
北東アジア向けのLNGスポット価格指標
プラッツJKMとは、S&P Global Platts(エネルギーおよび商品市場の指標価格などを提供する中立の情報配信会社)が入着ベースで評価・発表しているJapan Korea Marker(JKM)のことで、日本・韓国・台湾・中国向けカーゴの価格が評価対象となります。
※カーゴ・・・船荷のこと。LNG(プラッツJKM)先物の取引対象は、日本及び韓国を仕向け地とする仕向港着船渡条件でスポット取引されるLNGとなります。
液化天然ガス(LNG)先物の価格変動要因
液化天然ガス(LNG)先物価格は、現物の需要と供給のバランスなどが最大の価格決定要因となりますが、その他にも様々な価格変動要因があります。
天候 | 猛暑や厳冬などによる冷暖房の需要の増減や、自然エネルギー(太陽光や風力など)の発電量の増減が、発電燃料および都市ガスの原料であるLNGの需要に影響し、価格が変動します。 |
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地政学リスク | 世界の天然ガス産出国や海上交通の要衝における政情不安などの地政学リスクの上昇は、LNG供給制約となり、価格を押し上げる要因になります。 |
生産・輸送インフラの稼働状況 | 天然ガスの液化施設の稼働状況やパナマ運河の渋滞状況によっては、供給停滞につながり価格上昇の要因となります。 |
傭船市場の需給 | 輸送用のチャーター船が逼迫している場合には輸送コストが上昇し、連動してLNG価格も上昇します。 |
排出権価格の動向 | (温暖化ガス)排出権価格の高騰は、石炭から天然ガスへ発電燃料を切り替えるインセンティブとなり、LNG価格の上昇につながります。 |
景気の動向 | 原油などと同様にエネルギーであるLNGも一般的に景気動向と価格は連動します。 |
海外市場の動向 | 欧州ガス価格指標であるTTFとLNG価格指標であるJKMは相関性が高く、欧州におけるガスの在庫状況等はJKMの変動要因となります。 |
『LNG(プラッツJKM)先物』の取引例
●仮に10枚でお取引した場合のシミュレーション
※4月4日日中立会開始から4月9日夜間立会終了までの適用証拠金は、1枚=1,335,000円となります。
LNG(プラッツJKM)取引は、最低取引単位が1枚1,000mmBtuのお取引となります。10枚の場合10,000mmBtuでのお取引となります。
Btu(British thermal unit:英国熱量単位)
mmBtu=1 million Btu(100万Btu)≒ 25立方メートル
1枚 | 10枚 | |
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取引単位 | 1,000mmBtu (取引数量) |
10,000mmBtu (取引数量) |
手数料 | 往復690円(税込) | 往復6,900円(税込) |
- 手数料はセルフコースのオーバーナイト手数料です。
■ 「買いスタート編」
値上がりを予想して、1,500.0円で10枚買建て。その後、1,600.0円で10枚売仕切した場合の損益は?
※セルフコースで取引した場合の計算例です。
■ 「売りスタート編」
値下がりを予想して、1,600.0円で10枚売建て。その後、1,500.0円で10枚買仕切した場合の損益は?
※セルフコースで取引した場合の計算例です。
LNG(プラッツJKM)先物取引 取引概要
商品 | LNG(プラッツJKM)先物 | ||||||
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取引の種類 | 現金決済先物取引 | ||||||
取引の対象 | 日本及び韓国を仕向け地とする仕向港着船条件でスポット取引されるLNG | ||||||
取引開始日 | 2022年4月4日(月)(試験上場) | ||||||
立会時間 |
<日中立会> <夜間立会> |
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限月 | 新甫発会日の属する月から起算した15月以内の各月(15限月制) | ||||||
当月限取引最終日 | 当月限の属する月の前月15日(休業日にあたるときは順次繰り上げ) | ||||||
取引単位 | 1,000mmBtu/枚(倍率1,000倍) | ||||||
呼値の単位 | 1mmBtu当たり0.1円(1取引単位当たり100円) | ||||||
値幅制限 |
1.呼値の制限値幅:基準値段を中心に制限値幅算定基準値に以下の値を乗じて得た値幅
※制限値幅は、サーキット・ブレーカーの発動状況に応じて2段階まで拡大(該当方向のみ) 2.即時約定可能値幅:直近の最良気配の仲値または直近約定値段を中心に上下100.0円 |
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サーキット・ブレーカー | 中心限月取引において、制限値幅上限(下限)の値段で約定又は買(売)気配提示された場合、全限月取引の取引を10分間以上中断 | ||||||
帳入値段 | クリアリング機構が定める値段(夜間立会の開始時から日中立会終了時までの最終約定数値等) | ||||||
最終決済値段 | 当月限の前々月16日から前月15日までのLNG(プラッツJKM)平均価格 | ||||||
建玉数量制限 | なし | ||||||
証拠金 | SPAN証拠金が適用されます | ||||||
決済方法 | 1.売仕切または買仕切 2.最終決済(最終清算値段による決済) |
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売買手数料 (セルフ) |
日計片道(税込)172.5円 通常片道(税込)345円 | ||||||
売買手数料 (プレミアム) |
日計片道(税込)242円 通常片道(税込)484円 |
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商品先物取引は委託に際して委託者証拠金の預託が必要となり、最初に預託する委託者証拠金の額は商品により異なります。最低取引単位(1枚)当たり片建証拠金の額は、株式会社日本証券クリアリング機構(JSCC)が算出したVaRパラメータに基づき弊社が定めた額です。商品先物取引の取引金額(商品価格×倍率)に対する委託者証拠金の割合は常に一定ではなく、実際の取引金額は委託者証拠金の十数倍から数十倍(オプション取引を除く)という著しく大きな額になります。
また、委託者証拠金は、その後の相場変動により追加の預託が必要になることがありますので注意が必要です。その額は、商品や相場の変動によって異なります。
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商品先物取引は、商品先物市場の価格変動、為替相場や株式市場等が予測に反して推移した場合は、損失が生ずる可能性があり、価格変動の幅が小さくても総取引金額では大きな額の変動となる為、その変動の幅によっては損失が預託した証拠金を上回るおそれがあります。
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