〜2018年8月24日更新〜

原油は私たちの生活で身近な存在

原油は現代の我々の生活にとって欠かす事の出来ない重要な資源です。
燃料のほか、プラスチックや繊維、ゴム製品など様々な分野に原油は活用されております。その中でも真っ先にイメージされるのはガソリンや灯油ではないかと思います。

よく自動車を運転される方は、特にガソリン価格の変動が気になるのではないでしょうか。
また、寒冷地などにお住いの方は、冬場ストーブなどに使う灯油の値段も気になるところでは…?

一般的にガソリンの値段は夏休みやお盆など自動車燃料としての需要が増加する夏場の時期に高くなり、灯油の値段は暖房需要の増加する冬場に高くなる傾向があります。その中でも、

・GWや夏季休暇シーズンの天候が良い ⇒ 行楽需要が高まる ⇒ ガソリン価格が一段と上昇しやすくなる
・冬季の気温が例年より高い ⇒ 暖房器具があまり使われなくなる ⇒ 灯油価格が下落しやすくなる


といったように同じ時期であったとしても、その年の需要と供給のバランスによって値段の動きは変わります。

上記の2例は、ガソリン、灯油の主な需要面での変動要因ですが、供給面から見た場合の主要な価格変動要因としては、原油価格の動向が挙げられます。これらは原油から精製されているため、原油価格が上昇すると高く、下落すると安くなる傾向にあります。

更に、原油は火力発電の燃料としてや、プラスチック製品の原料としても使われているため、原油価格の変動は社会や日常生活に大きな影響を与えています。
では原油価格はどのように変動するのか探って行きましょう。

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原油価格はどのようにして決まるの?

どのような要因で原油価格は動くのでしょうか。

原油価格は様々な要因で変動しています。

原油価格の変動要因

OPECの動向
石油輸出国機構(OPEC)の原油生産量は、世界の総生産量の約4割を占めているため、OPEC加盟国の生産動向は原油市場に対して大きな影響を与えます。例えば、OPEC加盟国がそれぞれ協力してOPEC全体や国別での生産量を制限する『協調減産』が実施されると、世界全体の供給量が大きく減少することになるので、原油価格の上昇要因となります。
逆に、OPEC加盟国が増産したり、協調減産の足並みが揃わなければ下降要因となります。

景気動向
世界経済の拡張は、原油消費量の増加が予想されるため上昇要因、反対に世界経済の縮小は原油消費量の減少が懸念されるため下降要因となります。

為替の動向
原油は世界中で大量に取引される国際商品であるため、為替相場の動向の影響を受けます。例えば、円の価値が他の通貨より安くなる(円安)と、今までより高い値段で輸入することになるため、日本円で取引されている国内原油価格の上昇要因となります。 逆に円の価値が他の通貨より高くなる(円高)と、下降要因になります。

地政学リスクの変化
産油国の密集している中東やその他の地域の産油国において、政情不安やテロの発生等で地政学リスクが高まると、今後の生産・輸出が今まで通りに行われるかが不透明になるため、原油価格の上昇要因となります。地政学リスクの変化は突発的に起こることが多いため注意が必要です。
(地政学リスクとは、ある特定の地域が抱える政治的・軍事的・社会的な緊張の高まりが、その地域や世界経済の先行きを不透明にすることをいいます。)
一方、高まっていた地政学リスクが後退すると、原油価格の下降要因となります。

米国の原油在庫状況
米国は世界最大規模の原油生産国であると同時に、世界最大の消費国でもあります。そのため、米国内の消費や生産の動向を捉える事の出来る米国内の原油在庫の推移も、価格変動の重要なポイントになります。毎週水曜日に米国エネルギー情報局(EIA)が原油在庫統計の発表を行っており、事前予想や前週に比べて増加していれば値段は下落、減少していれば上昇する傾向にあります。

シェールオイルの生産状況
今まで困難とされていたシェール層からの原油や天然ガスの抽出が可能となった、所謂シェール革命によって世界のエネルギー事情は一変し、世界最大の原油輸入国であった米国は今や世界最大の産油国となりました。そのため、米国のシェールオイルの生産動向は、世界の原油価格に大きな影響を与えています。例えば、毎週金曜日に発表されるシェールオイルの掘削装置(リグ)稼働数が減少すると、今後の生産量減少に繋がり原油価格の上昇要因に、逆に増加すると下降要因となる傾向にあります。


このように原油の変動要因は様々なものが存在しますが、原油も穀物や野菜などと同じように「モノ」であるため、基本的には「供給過剰、需要減少」になれば値段は下がり、「供給不足、需要過多」となれば上がるといった具合に、需給関係によって値段が決まります。

プラッツドバイ原油とWTI原油の価格推移

ヒストリカルチャート長期

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原油先物取引の魅力

このように日々値段の変化する原油ですが、この値段の変動を利用した投資として原油先物取引があります。

原油価格の代表的な指標には、米国産のWTI、欧州産の北海ブレント、中東産のドバイ原油があります。東京商品取引所(TOCOM)では中東産原油の基準価格となるドバイ原油を上場しております。

ドバイ原油の取引概要は以下の通りです。

商品名 プラッツドバイ原油
取引の対象 ドバイ原油の価格を指標とする中東産原油
限月 6ヶ月以内の各限月
取引単位 1枚当たり50キロリットル(倍率/50倍)
呼値単位 1キロリットル当たり10円刻み
委託手数料
(1枚当り/税込)
【日計り(片道)】173円
【通常(片道)】346円
委託手数料
プレミアム・オンライン取引
(1枚当り/税込)
【日計り(片道)】975円
【通常(片道)】1,950円
立会時間 【日中立会】8:45〜15:15【夜間立会】16:30〜翌5:30

原油先物取引の魅力

証拠金取引だから資金効率の高い運用が可能

商品先物取引では予め現物の総代金を用意しなくても、「取引証拠金」と呼ばれる小額の資金を預ける事により取引を開始する事が出来ます。
原油の場合、1枚(50キロリットル)からお取引を始めることが出来ます。お取引に必要な証拠金(プライス・スキャンレンジ)は1枚あたり110,000円(2018年8月1日現在)となります。

「買い」からでも「売り」からでも始められる!

「将来原油価格が値上がりする」と予測する場合は「買い」からスタートして期限内に転売して取引を終了。また、「将来原油価格が値下がりする」と予測する場合は「売り」からスタートして期限内に買い戻して取引を終了と、原油先物取引では値上がりと値下がりのどちらの局面でも利益を狙うことが可能です。

原油先物取引のしくみ
原油価格の上昇を予測する場合

買い損益計算例

※上記計算例では手数料を除いております。

原油価格の下落を予測する場合

買い損益計算例

※上記計算例では手数料を除いております。

夜間の時間帯も取引可能

取引時間は、土日祝を除く8:45〜15:15、16:30〜翌朝5:30とほぼ一日中行われております。北辰物産では、東京商品取引所の立会時間全てに対応しておりますので、特に値段が動きやすい米国市場が開いている時間帯にも取引が可能です。

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価格下落を背景に稼働リグ数の減少。米シェール企業の連鎖破綻

OPEC(石油輸出国機構)

国際石油資本などから石油産出国の利益を守ることを目的として、1960年に設立された組織。設立当初はイラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラの5ヶ国を加盟国として発足し、現在は15ヶ国が加盟しています。

非OPEC産油国

産油量の多いところでは、米国、ロシア、カナダ、中国などが挙げられます。

IEA(国際エネルギー機関)

OECD加盟国を中心にエネルギー安全保障を確立することを目的として第1次オイルショック後の1974年に設立された組織。例年、世界のエネルギー見通し(WEO:World Energy Outlook)(年1回)を発表しており、経済・人口の見通し、国際エネルギー動向(石油、天然ガス、石炭、電力、再生可能エネルギー、気候変動)、エネルギー効率などについて分析が行われております。

EIA(米国エネルギー情報局)

米国政府の原油等のエネルギーに関する情報を収集、解析し、公的統計を発表する機関。原則、毎週水曜日の米国東部時間午前10時半(日本時間:夏時間は水曜午後11時半、冬時間は木曜午前0時半)にEIAから発表される前週金曜時点の米国内の石油在庫は、原油価格に影響を与える統計指標として認知されています。原油在庫だけではなく、ガソリンや灯油の在庫や、地域ごとの在庫も発表されますが、米国全体の原油在庫が最も重要視されています。

API(米国石油協会)

米国石油産業の共通の権益を促進することを目的とし、1919年に設立された米国の石油業界団体。原則、毎週火曜日の米国東部時間午後4時半(日本時間:夏時間は水曜午前5時半、冬時間は水曜午前6時半)に前週金曜時点の石油在庫を発表しています。政府の公的機関による全数調査のEIAに対し、APIは業界団体によるサンプリング調査の為、データの正確性という点ではEIAに劣るとみられておりますが、EIAに先駆けて発表される為、在庫の増減や予想値に対する乖離等により、原油価格に影響を与えるとみられております。

シェールオイル

地中の頁岩(シェール)層に含まれる石油の一種。頁岩や砂岩などの高密度な岩盤層に溜まった石油である「タイトオイル」の一種で、地中深くの泥土が堆積してできる頁岩の間から産出され、副産物として天然ガスも産出されます。
かつては、採掘が非常に困難でしたが、革新的なシェールガス開発技術の活用により、2000年代初頭より米国やカナダで生産が増加する様になりました。

掘削リグ

地面に穴をあけて、地下に眠る石油・天然ガスを採りだすための掘削装置。

リグ稼働数

シェールオイル開発のための掘削を行っているリグの数。実際にシェールオイルが生産されるまでは掘削開始から約半年程かかるため、生産量の先行指標として認知されています。

WTI

West Texas Intermediateの略で、アメリカ合衆国南部のテキサス州とニューメキシコ州を中心に産出される原油の総称。ニューヨーク・マーカンタイル取引所 (NYMEX) にて1983年から上場されており、世界最大の先物取引量によって、世界の原油価格の指標油種としての地位を築いています。

【ご注意】

・当コンテンツは、北辰物産株式会社が作成したものです。

・当コンテンツに記載した情報は、当社が信頼できると判断した情報源から入手しておりますが、その確実性を保証したものではありません。

・当該情報は作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更、追加する場合がございます。

・当コンテンツの記載する内容は、将来の運用成果等を示唆、または保障するものではございません。実際の投資にあたっては、お客様ご自身の判断と責任において行って頂きます様、お願い致します。

・当コンテンツの無断記載・転用は固くお断り致します。

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