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ねじれは解消するのか!?

更新日:2017年3月17日

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金と白金 高価なのはどっち?!

現在、金融マーケットに携わっている方や、宝飾品業界の方、最近貴金属のアクセサリー等を購入した方などは、直ぐに「金」が高いと答えるでしょう。
しかし、中には「白金」が高いと答える方もいらっしゃるのでは?

普段生活をしていると、クレジットカードや巷でよく目にする会員のランクなどでは、ゴールド(金)よりプラチナ(白金)の方が高く設定されているケースも多い事などから、感覚的にプラチナの方が高価と感じている方は多いのではないでしょうか。

確かに、歴史的には金より白金が長期に渡り、高値で取引されていた為、広く一般的なイメージの中に定着しているのは当然の事と思います。

ただ、「モノ」の価値というものを考えて比較した場合、どちらが高いかどうかは大勢の人たちが評価するものであって、絶対的な評価基準というものはありません。

例えば、道に転がっている石ころ。
普通であれば誰もそれに高いお金を出して買おうと思わないはずです。
しかし、それが仮に「月の石」だったら?
専門家やマニアにとっては、垂涎ものであり、場合によっては何億の値段が付くこともあります。
つまり、「モノ」の価値とは、その対象となるものに人気(需要)があれば、買われて価値が上がり、なければ価値が下がるといった事になります。

現在、金に比べて白金が安い状況が続いていますが、大手地金商の店頭では、毎日金だけではなく白金の価格も公表され売買されております。これは、白金にも資産価値があり、金や白金以外の貴金属に比べて需要(人気)が多いため取り扱われていると言えます。

今は金の方が白金に比べて人気があるので価格は高くなっていますが、今後白金に人気が戻れば希少性などから考えると、再び白金の価格の方が高くなる事は十分に考えられます。

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「金と白金」異なる需給要因

プラチナ(白金)は、約20億年前に巨大な隕石が地球に衝突してプラチナ鉱床が出現したと言われております。紀元前1200年代の古代エジプトでは、既にプラチナ(白金)が装飾品として使われており、それ以降もこの希少な貴金属は人々を魅了し続けています。
一方、金は有史以前から貴重な金属として知られており、時の権力者からも権力・富の象徴として嗜好されていました。また近代から現代に於きましては、通貨としての側面も併せ持つ様になり、現在各国の中央銀行が金を保有するなど経済にとっても重要な役割を担っています。

供給面を見てみると、金の有史以来の生産量は約180,000トンで、年間の産出量は3,158トン(2015年度 トムソンロイターGFMS調べ)と希少価値の高い貴金属です。金の採掘は比較的容易であり、1910年からこれまでに、究極可採埋蔵量のうち75%ほどの金が産出したとされています。
一方、白金の有史以来の生産量は約5100トンと金に比べても約35分の1と非常に少なく、年間の生産量も191.5トンと金に比べて約16分の1(2015年度 トムソンロイターGFMS調べ)となっており、1トンの原鉱石から僅か3g、細いリング1本分しか採れません。しかも、原鉱石から地金になるまでの期間は、金が約1週間なのに対して白金はなんと8倍の約8週間を要します。わずかな量の白金を取り出すために、膨大な手間と時間がかかるのです。
白金はこの様な絶対的な供給量の少なさから、ちょっとした買い材料にも反応しやすく、特に強い買い材料が出た場合などは、供給量の多い商品に比べて、価格変動が大きくなる特徴があります。

需要面を見てみると、金は総需要の約80%を宝飾需要と投資需要で占め、工業用の需要は9%に過ぎません。一方、白金は総需要の61%が工業用需要で、中でも自動車の触媒需要が約40%を占めています。


ゴールド(金) プラチナ(白金)
地上在庫量 約180,000トン 約5,100トン
鉱山生産量 3,158トン 191.5トン
需要(主な用途別シェア) 宝飾品(52%)
投資用(27%)
工業用(9%)
工業用(61%)
内自動車(約40%)
宝飾品(32%)
主要生産国
国別生産量シェア
中国14.5%
オーストラリア8.7%
ロシア8.0%
米国6.8%
南アフリカ73.5%
ロシア11.7%
  • ※トムソン・ロイターGFMS社調べ 2015年

この様に、金と白金は、同じ貴金属でありながら、異なる需給要因が存在します。
その中で、近年、金価格が白金価格を上回る動きが見られる様になった特筆すべき点は、2008年のリーマンショック以降、金、白金共に「通貨の側面」がより注目される様になったという点です。白金も通貨としての価値は認められていますが、リーマンショック以降、「安全資産」として世界的に「白金」よりも「金」に資金が集まりました。

一方、白金は通貨としての側面に於いては金程評価されず、更に、欧州、中国などの景気低迷により、最大の需要用途である工業用需要が大幅に減少したため、「モノ」としての価値も著しく損なわれてしまい買われなくなった事が、今回の金と白金の価格差の逆転に繋がったと考えられます。
更に2015年1月以降、金は世界的な通貨不安により、通貨としての価値が認められ買われた事で、金と白金の価格差が一段と広がる要因になったと考えられます。

金・白金月足チャート

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「金>白金」の今後はどうなるのだろう?

今後、更に金と白金の価格差が広がった場合を考えてみましょう。

GOLDorPLAT

仮に、金価格が1g=4,600円、白金価格が1g=3,100円となり、価格差が1,500円に拡大したと仮定します。1000万円の現金を購入に充てた場合、消費税抜きで金なら約2,174g、白金なら約3,226g買えます。さて、あなたならどちらを買うでしょうか?

購入代金が同額であっても、以前に比べて白金が金より多く買えるのなら、白金を選ぶ人が増えるかも知れません。
今後、現時点から更に金と白金の価格差が拡大した場合、この様な見方から白金に買いが集まり、金と白金の価格差は縮小に向かい、いずれは標準化する可能性があるのではないでしょうか。

実際に2017年1月19日付けの日経新聞において、某大手地金商による2016年の資産用金地金・白金地金の取扱量が発表されました。その記事によると、金地金の販売量は伸び悩み、前年比14.3%の減少となったのに対し、白金地金は過去最高の前年に次ぐ販売量を記録したとの事です。

取引期限がなく、長期保有が可能な資産用白金地金の好調な販売状況を検証してみると、白金地金が金地金との価格差から見た割安感から人気を集めて買われたのか、或いは長期的な視点で金と白金のファンダメンタルズの違いが意識され、「金>白金」の価格差が過去と同様に解消され「金<白金」の価格差帯に収束するとの期待から買われたのではないかと推測されます。

GOLD

2000年代に入ってから、金と白金の価格差の逆転現象が起きたのは今回が2回目。前回は、2011年8月に約18年ぶりに起こり、約1年8か月間続きました。今回の逆転は、2015年1月に始まり、2年超の長期に渡り続いています。
2015年1月以降の逆転価格差を見てみると、終値ベースでの最大価格差は、2016年2月26日に1,112円差まで拡大しました。その後、昨年1月から現在までの価格差の推移は、概ね600円差をボトムに、1100円差をトップとしたレンジ内での往来を続けています。

現在、市場が見ている最注目材料は、@米トランプ新政権の政策、A米国の利上げの時期及びペース、B欧州の政局問題に絡むユーロ相場の動き、C中国経済の動向などが挙げられます。

現在の金融市場では、これらの問題に対する先行き不透明感からリスク回避姿勢がやや強まっていることで、「金」主導の展開が続いています。この為、金と白金の逆転価格差が直ぐに収束に向かうのは時期尚早と見られており、金価格が白金価格を上回る状態は、もうしばらく続く可能性もありそうです。

また、今後金融市場でリスク回避姿勢が強まり、米国の景気減速や中国、欧州などの景気鈍化に拍車が掛かる様だと、現在の「金>白金」の価格差が更に拡大していく可能性も考えられます。

しかし、今後リスク回避姿勢が弱まり、米国主導での景気回復や、鈍化傾向にある中国や欧州の景気が持ち直しを見せる様だと価格差は標準化に向うことが考えられます。
そして、現時点では想定し難いものの、世界経済がリーマンショック以前の好調な状態を取り戻す事が出来れば、以前の「金<白金」の価格差帯に戻る事もあり得るのではないでしょうか。

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金と白金の鞘取りの長期戦略が可能に

2017年3月21日に、東京商品取引所でプラチナスポット(白金限日取引)が新規上場されます。この商品は、従来から取引されている白金の標準取引に比べ、倍率、証拠金ともに1/5と手軽に参加しやすい商品設計となっております。そして、最大のポイントは取引に期限がないので、長期運用に適した商品となっております。2015年5月には、同様の商品設計であるゴールドスポット(金限日取引)が既に上場されております。

これまでは商品先物市場を利用して金と白金の価格差を狙った鞘取りを行っても、取引期限が最長でも1年以内のため、長期的なスパンでの運用には適していませんでした。しかし、今回プラチナスポットが上場されたことで、金、白金の鞘取りも長期的なスパンで取り組むことができるようになりました。

現在、金と白金の価格差に過去最大級の開きがある為、過去から比較して白金に対して割高な金を売り、金に対して割安な白金を買う取引「鞘取り」は、投資戦略の幅を広げる事にも繋がります。これからの金、白金の価格差の変化は、大いに注目すべき状況にありそうです。

⇒ 金、白金鞘取りのページはこちら

⇒ プラチナスポット(白金限日取引)の詳細はこちら

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北辰物産なら商品間スプレッド割引で証拠金が割安に

それでは、実際に「ゴールドスポット」と「プラチナスポット」の鞘取りを行った場合、いくらのご資金が必要になるのかご存じでしょうか?
現在、弊社での通常委託者証拠金は、ゴールドスポットが1枚=10,200円、プラチナスポットが1枚=13,200円となっております。(平成29年3月16日〜31日適用分)この為、両銘柄を1枚ずつ同時に取引するとなると、10,200円+13,200円で23,400円の証拠金が必要と考えるのが普通ではないでしょうか。

しかし、北辰物産では「商品間スプレッド割引」の減額制度を適用しています。各々の商品間の連動性が高く、お互いの変動リスクを軽減できる商品の建玉の組み合わせによっては、「商品間スプレッド割引」という、証拠金額の減額が適用される場合があります。

今回の様な「ゴールドスポット」と「プラチナスポット」で、1枚ずつ「売り」と「買い」双方の建玉の組み合わせであれば、必要証拠金は8,658円と通常の証拠金に比べ14,742円も安くお取引をすることが出来ます。(平成29年3月16日〜31日適用分)

※この欄での説明は、ゴールドスポット=売り、プラチナスポット=買いとなっておりますが、両価格差が今後も広がると予想して、反対のゴールドスポット=買い、プラチナスポット=売りのポジションを持った場合でも、同じ割引が適用されます。関連性のある商品の場合、ポジションのどちらかを「買い」、どちらかを「売り」とする事で商品間スプレッド割引は適用されますが、どちらを持つかは、お客様ご自身の判断となります。

  • 例)
通常委託者証拠金 商品間スプレッド割引適用証拠金
ゴールドスポット 1枚 10,200円 1枚売り(買い) 3,774円
プラチナスポット 1枚 13,200円 1枚買い(売り) 4,884円
証拠金合計 23,400円 8,658円

<お取引例>
@ゴールドスポットを10枚売建、プラチナスポットを10枚買建した場合の必要証拠金は?

ゴールドスポット=10枚売建  3,774円×10枚=37,740円
プラチナスポット=10枚買建  4,884円×10枚=48,840円

  • 証拠金合計 86,580円

Aゴールドスポットを100枚売建、プラチナスポットを100枚買建した場合の必要証拠金は?

ゴールドスポット=100枚売建  3,774円×100枚=377,400円
プラチナスポット=100枚買建  4,884円×100枚=488,400円

  • 証拠金合計 865,800円

※「商品間スプレッド割引」についてはコチラをご参照下さい。

※建玉後、別々に建玉を処分した場合、残った片方の建玉には通常の証拠金が適用され、証拠金が不足となる事がございますのでご注意ください。鞘取りは同時建玉、同時決済が基本となります。

※尚、上記の商品間スプレッド割引の例につきましては、最低の必要証拠金額を説明したものであり、実際のお取引に関しましては、ご資金に十分余裕を持ってお取引して頂く様、お願い申し上げます。

この様に、「ゴールドスポット」と「プラチナスポット」で鞘取りを狙う場合ですと、長期的な運用が可能になる他、商品間スプレッド割引をうまく活用する事によって、非常に資金効率の良いお取引が実現できるメリットがあります。

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鞘取りに適した北辰物産の取引ツールを活用!

【Double注文】

北辰物産では、特殊注文として銘柄・限月を問わず、同時に2つの注文が発注可能なDouble注文(ダブル注文)をご用意しております。これにより、建玉一覧や注文状況画面で2つの注文がマーキングされますので、鞘取りでの建玉管理のしやすさも見逃せません。

※2つの注文を同時に発注いたしますが、約定については個々に行なわれます。

Double

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価格差が拡大・縮小した場合の損益計算例

例)
『ゴールドスポット>プラチナスポット』の価格で、−1000円の価格差からゴールドスポット(金限日)売り10枚・プラチナスポット(白金限日)買い10枚で建玉。

そして、価格差が−1500円になるまで、100円拡がる毎に10枚ずつ追加で※難平していった場合。

※難平(なんぴん):損失を平均化するという意から転じて、買いの場合には安値になるに従って買い玉を増やして平均買い値段を引き下げ、売りの場合には高値になるに従って売り玉を増やし平均売り値段を引き上げる手法。

損益計算_拡大

損益計算_収束

損益計算_縮小

上記計算例の表記については、「金限日」=ゴールドスポット、「白金限日」=プラチナスポットを表しております。

※ご注意:本内容については将来の見通しの的確性、あるいは収益性を保証するものではありません。また、本内容により生じたいかなる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。

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