ローソク足のパターン3

【13】高値切り上げ=「逆襲の陽線」

  • 逆襲の陽線
  • 大陰線の後買い
  • 小石崩れ
裏足

図のように、高値を切り下げる連続陽線を足裏にすると陰線(上ヒゲの小陰線になることが多い)になる。いわゆる夜放れ陰線=逆襲の陽線で、寄付は売られて安寄りすることも引けにかけては小反発して強ばる。

①の場合
強材料から大陽線を付けた後、逆勢の陽線が続くが、手前の大陽線の中値より上で強ばる場合は利食い売りをこなして 買い方が踏ん張っていることを示し、ここからの反発は押し目買いとなる。しかし、手前の大陽線の中値を切ってきたら上昇トレンドの破壊=売りとなる。

②の場合
大陽線の後買いが踏ん張るも、徐々に安値を切り下げてきており、相場は崩れかかっている。陽線にかかわらず小線で安値を切り下げるパターン(③)を小石崩れと呼ぶようだが、欧米式では下降ウェッジといったところ。下げ渋りに強気すると釣られてやられる。目先のレンジを切ってきたら追撃の売り。

【14】三兵行進と三発花火

  • 三浜行進
  • 三発花火
  • 上髭の小線

陽線の3本連続の代表例は「三兵行進」の買いだが、これはあくまでも相場がまだ若い時期に有効なのであって、天井間近の警戒水準での三連陽線は新値3本抜くと3手打ちで終い、となる場合が多く、上昇相場の最期の打ち上げであってこれ以上の上昇力がないことが多いようだ。特に長大陽線の後に三連陽線を付けたものの、上髭の小線で上伸力が弱いパターンは四発目辺りでトレンド転換となる可能性が高い。

【15】寄切線とドテン

  • ドテン売り
  • ドテン買い

相場が相当程度上げ続けてきた後に出る大陰線や、底値圏で出る大陽線(寄切線)は相場の方向転換を示すが、①の場合、陽線の安値を下抜く場合はさらに一段安ありてドテン売り、②の場合は陰線の高値を上抜くようだとさらに波乱の天井あり、とみてドテン買いとなるので注意。ストップロス・オーダーを忘れてはいけない。

【16】差し込み線の2本目は天底確認線

  • 差し込み線

相場の落下途中の差し込み線は小幅利食いの戻りにすぎず、追撃の売り場となる場合が多いが、相場が底値圏に差しかかり、差し込み線が二度目となる時は、基調転換のサインとなり一定の戻り波動が期待できる。
差し込んだ陽線の高値を抜けば買い。

【17】包み/ハラミ/被せ線の売り

  • 包み・ハラミ・被せ

相場が高値警戒圏にはいった場合、売りは決定線を持ちたいところだが、上図の様に、相場上伸後、転換暗示線となる包み線、ハラミ線が出た場合は被せ線の出現で典型的な売り線となる。
逆に底値圏でも同様で、安値からの切り込み線出現で買いとなる。

【18】上放れ新値3手は利食い売り

  • 新値3手

底値圏、中段での陽線3本連続は「三兵進行」の買いとなるが、相場上段で上放れて上伸する場合は新値3本で頭打ちとなる場合が多く、被せ線、陰線の抱き線を持って利食いとなる。
あくまで売り決定戦待ち。