オプション取引のプレミアムについて

オプション取引の基礎知識 vol.7

金オプションの手数料および取引倍率等についてはこちらをご確認ください。

本質的価値

本質的価値とは、今実際にこのオプションが持っている価値のことで、コール・オプションであれば、
「原商品価格 - 権利行使価格」、プット・オプションであれば「権利行使価格 - 原商品価格」となります。

これは、例えば現在の金価格を4500円としたとき、権利行使価格4000円のコール・オプションの本質的価値は、
4500円-4000円=500円
の価値がある、ということになります。

尚、権利行使価格4800円のコール・オプションの本質的価値は計算上、
4500円-4800円=-300円
となりますが、このときは権利放棄するため、実際の本質的価値は0円となります。

時間的価値

本質的価値だけではこの4800円のコール・オプションのプレミアムは0円ですが、実際に市場で取引されるオプションのプレミアムが0円になることはなく、必ず価格がついています。 ではこの価格は何なのかと言うと、将来価格が上昇し、本質的価値が増えることへの期待(売り手からすると将来価格が上昇した際のリスクに対する見返り)の価値で、これをオプションの時間的価値と言います。

オプションの時間的価値の大きな要因として、そのオプションの権利行使日までの残りの期間と、原商品の価格変動率(ボラティリティ)が挙げられます。

残り期間が短くなっていくにつれ時間的価値は減少していきます。これは、その他の条件が同じであれば、期間が長ければ長いほど利益が発生(=本質的価値が増加)する期待が増えることからわかります。

ボラティリティは高ければ高いほど、つまり価格変動が激しければ激しいほど時間的価値は増加します。これは、値段が大きく動いているときの方が利益が発生する期待が増えることからわかります。

オプションの本質的価値、時間的価値とプレミアムの価格の変化を表にすると以下のようになります。

イメージ

オプションの本質的価値とその決定要因

要因 オプション・プレミアムの増減
コール・オプション プット・オプション
原商品価格 上昇 増加 減少
下落 減少 増加
権利行使価格 高い 減少 増加
安い 増加 減少

オプションの時間的価値とその決定要因

要因 オプション・プレミアムの増減
コール・オプション プット・オプション
権利行使日までの期間 長い 増加
短い 減少
価格変動率 増大 増加
減少 減少

■ 時間的価値と残り期間の関係図

時間的価値と残り期間の関係図

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